びてきかんしょう()

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ルーブル展で必要以上に爆笑してきた。

只今絶賛期末試験地獄です。

翌々日にはテストと1200字のレポート。その次の日には4000字のレポート2本が待っている……そんなことはわかっていました。でも、それでもあえて行ってきましたよ、ルーブル展。最初からチケットには記載されていたのですが、ペアチケットの有効期限が開催初日から1週間なんて聞いてないぜ……

 

 六本木の新国立美術館で、今月の21日から開催されているルーブル美術館展。ヨハネス・フェルメールの「天文学者」が初来日したことで話題になっていますね。

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       ▲ ルーブル美術館展のパンフレット 「天文学者」が目印

金曜平日だったので、大きな展示にしてはそこまで人が多くなく、天文学者もあまり並ばずに見ることができました。本物の作品では、筆のタッチや色の違いまで鑑賞することができるので、資料の写真からは分からない細かな点によく気づきます。新しくニスを塗ったのか、作品の表面がテカテカし、絵の一部が照明に反射して見え辛いところもありましたが、いつか見ようと思っていた「天文学者」を間近で鑑賞できたので、とても満足でした。

 

あ、それと意外におもしろかった作品が、トーマス・ゲインズバラ作『庭園での会話』です。作品のキャプションには、この作品は貴族階級の男女2人が庭園で語り合う愛の場面が描かれていると書かれているのですが、人物の表情に注目して見てみると、とてもそうは思えません。

熱心に何かを話す男性は、愛を語っているのか自慢話をしているのかは分かりませんが、こちら側をうんざりしたような眼差しで見つめる女性は、男性に何の興味も示していない様子。2人の周りには花や木がファンタジックに描かれ、一見ふんわりとした印象の作品ですが、よくよく見ると2人の温度差が違い過ぎて、思わず笑ってしまいました。

 

この展示には他にも、一度は歴史の教科書で見たことがあるであろう『愛を売る女』や、よくフェルメールと比較展示されるピーテル・デ・ホーホの『酒を飲む女』など大御所が勢ぞろいしています。 

ルーブル展は6月まで開催しているので、手軽にルーブルを味わいたい方は一度足を運んでみてはいかがでしょうか。