びてきかんしょう()

考古学のこと 映画のこと いろいろ

2014-12-01から1ヶ月間の記事一覧

ウフィツィ美術館展をみて思った。

先々週まで上野の東京都美術館で開催されていた「ウフィツィ美術館展」へ行ってきました。この展示はイタリア最古の美術館であるウフィツィ美術館に収蔵されている作品が中心で、15世紀ヴェネツィアで開花した、初期ルネッサンス絵画が主に展示されていまし…

ボストン美術館浮世絵名品展~偉才、極彩、北斎~ へ行った。

暇だったので、小学生ですら1度はその名や作品を見たことがあるだろう浮世絵の名手、葛飾北斎の展示「ボストン美術館 浮世絵名品展 北斎」を観に、上野の森美術館へ行ってきました。 この展示では、北斎の初期の作品から晩年の作品までが順番に展示されてい…

竹下夢二展に行ったはなし。

先日、日本橋高島屋で開催されていた「竹久夢二展 ~ベル・エポックを生きた夢二とロートレック~」に行ってきました。台風18号の影響で酷い大雨でしたが、展示最終日だったせいか意外に人が多く、映像展示では座る場所がないほどでした。 この展示では、19…

お金があれば行けた。贋作展【TO DECEIVE: FAKES AND FORGERIES IN THE ART WORLD】

この前、贋作の中にあるオリジ ナリティは評価されても良いのではないかという記事を書いたのですが、贋作に焦点を当てた企画展示が世界を巡回していたそうです。 http://www.intenttodeceive.org/【TO DECEIVE: FAKES AND FORGERIES IN THE ART WORLD】 こ…

ヨハネス・フェルメール 恋文

この前紹介したハン・ファン・メ―ヘレンの被害者についてです。 Johannes Vermeer Liebesbrief (1669-1671) 今回は、ヨハネス・フェルメールの『恋文』を紹介しようと思います。 シターンを引く夫人の後ろからそっと手紙を差し出す召使いと、夫人のはっとし…

ハン・ファン・メーヘレン エマオの食事

『エマオの食事』または『エマオのキリスト』という作品は、贋作として有名な作品です。 この作品は20世紀最高の贋作者ハン・ファン・メーヘレンによって描かれました。 彼は元々オランダの画家でしたが、時の美術界にその実力を認められず、その復讐として…

J.M.W ターナー アップナー城ケント

J.M.W ターナーについて書いていきたいと思います。 彼は18世紀末から19世紀にかけてのロマン派水彩画家です。展示会の多さからか、日本人の好みに合っているのかは分かりませんが、日本でもかなり有名ですよね。アクリルガッシュの名前にもなっています…

レオナルド・ダ・ヴィンチ 受胎告知

きっと何千人、何万人の方々がもうすでにこの絵についての同じような感想や、同じ知識をブログで書いていると思いますが、そんなことは気にしない、気にしない。 受胎告知、という作品自体は他にもたくさんありますが、ダヴィンチの描いたこの作品が一番有名…

馬高式火焔土器

研究室でのお話が面白かったので、もうひとつ縄文時代中期に作られた『馬高式火焔土器』を紹介します。 「縄文土器」ときいて一般的に思い起こされる、まさにThe 縄文土器がこの馬高式土器です。この土器は新潟県長岡市の馬高遺跡で発見され、形が燃え上がる…

出産土器について

たまたま研究室にいた考古学の先生から、縄文土器について少し習ったのでまとめます。 勝坂式、加曾利E式、藤内式……色々な種類の土器について話したのですが、私が特に気に入っているのは藤内式の出産土器です。藤内式土器の一種である出産土器は、ポット型…

おひっこし

前のブログのデザインがいまいちだったのでお引越ししました。 これからは美術のこと以外のことも書いていきます。